「国勢調査」
教科書にも出てくる単語ですが、実際にどのようなことが目的として調べられているのか、疑問に思われたことはありませんか?
今回は
の3点について解説していきます。
国勢調査とは統計法に基づき、国勢統計を作成するために、日本国内に住むすべての人や世帯を対象にした、基本的且つ大規模な統計調査のことを指します。
「外国人はどうなるの?」と疑問を持たれる方もいると思いますが、日本国内に住むすべての人が対象となるので、外国人であっても日本に住んでいれば、調査対象に含まれます。
また、国勢調査は基本的に5年ごとに行われますが、総務大臣が調査実施の必要性があると認めた際には、5年の期間が空いていなくとも、調査が行われる場合があります。
国勢調査の目的は、日本国内の人口、世帯、就業者から見た産業構造など、日本の状況を地域別に明らかにすることです。
国勢調査から得られた各種データは、国や県・市町村で各施策を行う際に基礎資料として用いられます。
他にも研究や教育活動、経済活動など、幅広い分野で利用され、皆さまの生活をよりよくするために役立っているといえるでしょう。
下記数字の参考:国勢調査2020
URL https://www.kokusei2020.go.jp/about/statistics.html
日本の人口を把握することが出来ます。それにより、人口の推移も必然的に把握が可能です。
日本の人口は昭和50年からずっと下降傾向にあります。
このことからも、企業の人手不足には頷けますよね。
地域別の人口数を把握することが出来るため、どの県に人が多いか、人が増えた・減った県はどこか?も把握することが出来ます。 ちなみに平成27年に行われた調査で、人口増加率の高かった都道府県ベスト3は、
1位 沖縄 2位 東京 3位 埼玉・愛知
都心の人口増加問題はよくニュースでも放送されています。
しかし、沖縄が1位に輝いたことでリゾート地などへの移住をする人が増えているというような、対照的な結果が得られています。 この結果から、どうしてこの結果になったのか、人々のライフスタイルの変化を調べるきっかけになるのです。
このような図を教科書でみた覚えはありませんか?
そう、「人口ピラミッド」です。
日本の高齢化、少子化はニュースでも度々取り上げられていますが、このように図で表すと一目瞭然で、数字だけで見るよりもわかりやすく、危機感を覚える図です。
日本の人口は大正9年では「富士山型」でしたが、年を追うごとに「つぼ型」に変化しています。
単独世帯・夫婦のみの世帯・夫婦と子供から成る世帯・ひとり親と子どもから成る世帯の4世帯とその他の世帯を比率し、把握することが出来ます。
平成27年の統計結果では単独世帯の割合が一番多く、人口ピラミッドだけでなく、この数字からも、少子化社会に繋がっていると関連付けることができます。
外国人で日本に滞在している方がどのくらいいるのか、また、どの国籍の方がどのくらいいるのか、またその推移を把握することが出来ます。
地域ごとの把握もできるので、どの地域に外国人が多いかなどの統計も取ることができます。
ざっと国勢調査で分かることをご説明しました。
他にもわかることはありますが、一貫して言えることは、統計を取ることで数字を把握する、ということよりも、その数字から読み取れる社会的背景を理解し、今後の政治的施策や、地域・教育などの社会活動をどのように進めていくのかを考慮することが重要となります。
今年はちょうど国勢調査の年です。
お手元に届いている方も多いのではないでしょうか?
社会活動に役立てるには、正確なデータが必要です。
是非皆さま回答してみてください。
また国勢調査は基本的な日本の統計ですが、アンケート調査会社では、より深い調査が可能です。
「アンケート調査の達人」では、調査から分析までお手伝いすることも出来ますので、気になる方は一度、お気軽にご相談ください。