職場において、とても重要で最も難しいとされる「人間関係」ですが、会社での「人間関係」で一番に浮かんでくるのは「上下関係」だと思います。
その「上下関係」がうまくいかないと、下の人間が辞めてしまう、情報共有がうまくいかないなど、それが原因でミスが多発してしまうこともあります。
今回ご相談いただいたコンサル事業会社の人事課長であるA様も同じ理由で悩んでおられました。
今回はそんな人事課長A様がその問題についてどのように改善を行っていったのか、詳しくお話していきます。
A様の会社は、上下関係がきびしく、教育をしっかりされている会社でした。
それについてA様は
「メリハリをつけることは大事で、年上の人を敬うのは当然のこと。そこについては誇りをもっている。」
と話されていました。
では何が問題なのか。
「上下関係が厳しいことで、若手社員が委縮してしまっているところが多々見受けられる。
上下関係は大事だが、若手社員が自由に発言できない会社にはしたくない。
だから若手社員が先輩社員についてどう思ってるのか知りたい。」
とおっしゃられました。
また「社内の雰囲気が悪い時がある。」という懸念も教えてくださいました。
A様は“若手社員”の従業員満足度調査のみをご希望でしたが、それでは問題の原因が追究できないと感じた為、調査員の私から、“若手社員と先輩社員”両方の従業員満足度調査をご提案しました。
「アンケート調査の達人」ではA様の会社の現状や、ターゲットの情報を詳しくお伝えいただき、ターゲットやお悩みに合った設問を設計させていただくことで、良いアンケート調査へと導きます。
今回のES査では2種類のターゲットが存在する為、それぞれに合った設問設計を行うことが必要でした。
ES調査から見えた課題は以下の通りです。
このように、先輩社員に対し、“怖い”というマイナスなイメージが先立っているが、尊敬できるという回答が多くみられました。
一方先輩社員は主に、業務上の人が足りない現状を嘆く方が多く、業務が回らない為に若手社員への教育や対応に、影響を及ぼしていることがわかりました。
この結果から、決して若手社員と先輩社員の関係性が悪いのではなく、人事の体制・業務体制に問題があり、若手社員も先輩社員も困っているということが発覚したのです。
A様もこの結果は予想外だったようで、大変驚いておられました。
また「早急に改善しないと、若手社員だけでなく、先輩社員も辞めてしまうかもしれない」
と危機感を感じておられました。
このように、社内の現状が思ってもみないような状態だった、ということも調査のお仕事をしているとそれなりの頻度で起こります。なかなか難しいものですね。
「ES調査」から、その後3か月が経過し、A様より、下記のようなご連絡がありました。
「ES調査の後、すぐに社内で会議を行い、人事の配置の見直しをしました。
改めて確認してみると、かなり皆に無理をさせていたなと人事課長として反省しています。
従業員満足度調査を行わなかったら、今回のように問題解決に至らなかったと思うので、
ES調査の達人さんには、本当に感謝しています。」
調査員の私たちも、とても喜ばしい気持ちでしたが、「従業員満足度調査」を行い、その後すぐに改善につなげたA様の
努力あってこその問題解決だと感じています。
社内の問題は、どこにその源泉があるのかを究明することがなかなか困難なものです。
「これが問題だ」思っていても、本質は別にあったり、根深かったりで、改善まで行うのは相当高いハードルがあります。
「アンケート調査の達人」では調査から改善提案までサポートさせていただき、問題解決まで導きます。
社内でお悩みを抱えている方、一度「アンケート調査の達人」まで、ご相談ください。