2000年ごろから「若者の車離れ」が始まり、消費傾向の変化とともにさらに若者の車離れが増加しているといえます。
若者の車離れがおきている原因とはどのようなものがあるのでしょうか。
その背景には時代の変化や価値観の変化が潜んでいるようです。
若者の車に対する価値観は「憧れ」や「目標」というステータスを表すものから、単なる「移動手段」という価値観に変化しています。
車を「持たない、乗らない、こだわらない」という価値観の若者が増えてきているのです。
ソニー損害保険が「新成人のカーライフ意識調査」として、2021年の新成人1000人を対象にインターネットで調査を行ったところ、「車に興味があるか」という問いについて「あてはまる」が36.2%、「あてはまらない」が41.5%、「どちらともいえない」が22.3%となりました。
車に興味のある新成人は3割強に留まり、車に興味のない若者が上回る結果となっていますね。
出展元:「ソニー損害保険株式会社」
https://www.sonysonpo.co.jp/auto/
若者の車離れには様々な理由が潜んでいるようです。
どのような理由があるのでしょうか?ご紹介をしていきます。
不況により正規雇用が減ったことで経済的な不安を抱える人が増えたことが挙げられます。
車を所有する際の維持費の高さに購入を躊躇する人も多いでしょう。
税金やガソリン代、保険料などの費用の支払いは、安定した収入があったとしても購入を躊躇させる要因となっています。
昔に比べて、音楽やゲームなどの様々な趣味を持つ若者が増えたことも、車離れの要因として挙げられます。
テレビやパソコン、アニメやゲームなどのサブカルチャーへの消費割合が増しており、「興味・関心のある商品の変化」が車離れの要因となっているようです。
時代の変化に伴い、家族構成の変化も要因となっています。
車を購入するきっかけのひとつとして、結婚や子供の誕生があります。
家族が増えることで、移動手段として自然と車が必要な状況になり、ミニバンやワンボックスカーを購入するケースがありました。
しかし、近年の若者の婚姻率の低下や少子化の影響で子供のいない家庭や単身世帯が増えており、車を必要としない世帯が増加しています。
このような家族構成の変化も車離れの一因となっているようです。
若者の車離れには、経済的な問題や価値観の変化など、様々な理由がありますが、若者のニーズを探っていき、次の時代を見据えることが必要ですね。
「気軽に手に入り、所有すればより満たされた生活ができる」というのが理想の車の持ち方です。
車を持つことで「生活の質が高まる」ということを各メーカーが力強くアピールしていくことが、若者の車への興味関心を引くことにつながり、車離れを止めることになるのではないでしょうか。
時代と共に消費思考は刻々と変化しています。
次の時代に売れるモノをつくるためには「今」の消費者のニーズを把握しておくことが重要となってくるでしょう。
そのような消費者のニーズを知るためには「市場調査」が有効的です。
市場調査を行うことで、いくらくらいの商品だったら購入できるのか?
どのようなデザインのものが良いのか?などの消費者のニーズを知ることができます。
消費者のニーズを知って、売れるモノを作りたい!とお考えなら、ぜひ「市場調査の達人」にお任せください!