あなたの会社には、働きがいを感じている従業員は、いますか?
従業員が働きがいを感じていることで、会社に良い影響があると言われています。
今回は、従業員が「働きがい」を感じる要因や、働きがいのある会社にするために必要なことをご紹介します。
働きがいのある会社の実現をサポートする「Great Place to Work® Institute(以下、GPTW)」では、働きがいを、「働きやすさ」と「やりがい」の両方が揃った状態のことと定義しています。
そのため、働きやすいだけ、やりがいがあるだけの状態では、働きがいがあるとは言えません。
「働きやすさ」とは、適切な労働時間であるかどうかや、有休休暇が取得しやすいかどうかなど、会社の就労条件や環境が整っている状態のことを指します。
「やりがい」とは、従業員が成長を感じられるかどうか、上司や他人から正しく評価されるかどうかなど、従業員の仕事に対するやる気やモチベーションのことを指します。
この「働きやすさ」と「やりがい」により、職場を4つにグルーピングします。
A:いきいき職場 働きやすくやりがいもある(働きがいがある)
B:ばりばり職場 働きやすさはないが、やりがいはある
C:ぬるま湯職場 働きやすいが、やりがいはない
D:しょんぼり職場 働きやすくもなく、やりがいもない
このグルーピングの中では、Aのいきいき職場のみが働きがいのある会社です。
NTTデータ経営研究所は、働きがいに影響を与える要因や、働きがいと心の疲弊感の関係について、調査しています。
現在の仕事に働きがいを感じている人に、働きがいを高める要因を調査したところ、以下のような結果になりました。
この結果から、「価値ある仕事」を実感することで「力を発揮」し、「成長を実感する」ことが「働きがい」を高める要因であることが分かりました。
一方、働きがいを感じていない人に、働きがいを阻害する要因についての調査を行ったところ、以下のような結果になりました。
この結果、社内でのキャリアイメージを描けないことや、創造的な仕事への環境が作られないこと等の要因が、働きがいを阻害する要因であることが分かりました。
「会社の制度・仕組みの整備」も、働きがいを阻害する要因であることが分かります。
このことから、会社の仕組みや変化が無いことに対する不満が、働きがいを阻害していることが考えられます。
さらに、働きがいを感じているグループと働きがいを感じていないグループに分け、「心の疲弊感を感じているかどうか」を調査したところ、
働きがいを感じているグループは、58.2%
働きがいを感じていないグループは、82.4%
が心の疲弊感を感じていると回答し、大きな差があることが分かりました。
この結果、従業員が健康に働き続けるために「働きがい」が重要なことが分かります。
参考:株式会社NTTデータ経営研究所
https://www.nttdata-strategy.com/newsrelease/archives/101108/index2.html
では、働きがいがある会社にすることは、どのような良いことがあるのでしょうか。
様々なメリットが考えられますが、以下のようなメリットがあると考えられます。
1 従業員が成長する
2 売上や利益が増える
3 業績が向上する
従業員が働きがいを感じていることは、従業員が仕事へのモチベーションを感じている状態のため、仕事への取り組み方も前向きになり、成長につながります。
その成長を、正しく評価する会社の仕組みが整っていることで、さらにモチベーションが高まっていきます。
そして、成長した従業員が会社の売上や利益を上げ、会社自体の業績が向上すると言えるでしょう。
では、現状、働きがいのない会社は、どのように対処するべきなのでしょうか。
まずは、会社の現状を正しく把握することが必要です。
実際に、従業員は働きがいを感じているのか、働きがいを感じていない要因はどこにあるのか、把握しておきましょう。
その後、会社の仕組みに問題あれば、改善策を考え、どの状況になるべきか会社の目標を定めます。
そして、会社の目標を従業員に伝えていきます。
会社のトップだけでの話し合いの結果を従業員に共有することで、従業員に会社への帰属意識を感じてもらえるでしょう。
働きがいを感じられる会社にするための、初めのステップとして、「会社の現状を正しく把握すること」を挙げました。
会社の現状や、従業員の心情を正しく把握するためには、「ES(従業員満足度)調査」が最適です。 従業員の気持ちを調査することで、会社の正しい改善策を考えられるようになります。
「ES調査の達人」なら、調査だけではなく、その後の分析も承っております。
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