フリマアプリとは、オンライン上にて、個人間で物品の売買ができる場を提供するアプリのことを言います。
2020年7月に経済産業省が発表した「電子商取引に関する市場調査」によると、CtoC(個人間取引)市場の規模は、約1兆7,407億円(前年比+9.5%)と推計されています。
このCtoC市場の規模拡大には、フリマアプリが寄与したと考えられています。
さらに、新型コロナウイルスによりフリマアプリへの認識や意識が変化したとされています。
今回は、コロナ禍により変化したフリマアプリの需要と供給について、解説していきます。
現在のフリマアプリは、主に以下のような使われ方をしています。
・いらなくなった中古品を売る
・ハンドメイドした作品を売る
いらなくなった中古品を売るために使用されているケースが多くありますが、ハンドメイド作品を出店するなど、オンライン上の店舗としても使用されているようです。
また、フリマアプリのコツをまとめた本なども出版されており、市場規模の大きさがうかがえます。
メルカリ総合研究所が、緊急事態宣言中にフリマアプリ利用を始めた463名のユーザーを対象に、2020年度の「フリマアプリ利用者と非利用者の消費行動」に関する意識調査を実施しました。
この調査の結果、不要品を「売る」意向が、フリマアプリ利用者は昨対比で4.2%増加、非利用者は4.0%増加したことが分かりました。
また「中古品の購入・使用への抵抗感」が、昨対比で8.4%増加しているなど、コロナ禍において、人々の消費やモノに対する意識に変化が生じていることが明らかとなりました。
一方、中古品の購入に対する質問をしたところ、中古品の購入・使用に抵抗を感じると回答した人が52.9%となりました。
昨年の調査から、8.4ポイント増加しており、抵抗を感じる人も増えたことが分かります。
コロナウイルス感染症拡大により、感染防止を強く意識したため、中古品に抵抗を感じる人が増えたとされています。
また、緊急事態宣言中にフリマアプリの利用を開始した人々の意識の変化として、「節約意識が高まった」「身の回りの売れそうなモノを探すようになった」「リサイクルを意識するようになった」が多く挙げられていることから、フリマアプリ利用がエコ意識の向上に寄与しているようです。
不要になった際に売れやすくするため、物を大切に扱うようになったとの回答もあり、物への意識が変化していることが分かります。
参考:【調査発表会レポート】「2020年度 フリマアプリ利用者と非利用者の消費行動」の意識調査発表会
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000104.000026386.html
今回ご紹介したフリマプリのように、コロナウイルス感染拡大により、消費者の意識が変化した市場は多くあります。
コロナ禍で変化した消費者の意識を調査するなら、「市場調査」を行うのはいかがでしょうか。
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