サステナブルな商品に対する消費者の意識とは

2021年3月26日
2021年3月26日
admin_a-tatsujin
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■はじめに

コロナ禍やSDGsにより、消費者の意識がサステナブルな商品へと向いています。

調査員の私自身、社会課題をより自分ごとで捉えたり、より良い暮らしを考えたりすることが増えました。

SDGs(持続可能な開発目標)への取り組みが活発化する中で、サステナブルな消費、商品に対する消費者の意識を見ていきましょう。

 

■サステナブルとは?

サステナブルとは、「人間・社会・地球環境の持続可能な発展」という意味です。
経済活動、地球環境など幅広い範囲に対して、持続可能性の意味や可能性を表す言葉として使われています。

2015年9月の国連サミットでは、SDGsが全会一致で採択されました。
SDGsへの取り組み、コロナ禍で新たに発売されたサステナブルな商品やサービスにも、消費者から注目が集まっています。

 

■3つのサステナブル意識

株式会社博報堂の調査から、消費者のサステナブルな購買行動への意識が見えてきます。

サステナブルな商品の購買行動における、3つの基準を紹介します。

参考:博報堂「生活者のサステナブル購買行動調査」結果発表
https://www.hakuhodo.co.jp/news/newsrelease/74993/

 

◆ミニマル(最小限)

社会や環境のための必要最小限な消費が、購買行動の判断基準になっています。
「見た目や形が悪い野菜や果物を、味が変わらないのなら購入する」、「余らせない必要最小限の消費をする」と答えた消費者の数は8割を超えたそうです。

◆ロングライフ(長期的)

長期的に一つのものを使っていく意識が高まっています。「長く使えるものは使う」

と応えた消費者は9割、「使えるものは修理して使う」と答えた消費者は7割です。

◆サーキュラー(循環)

ものの循環行動が20・30代の女性の間で浸透しています。
消費者の中でも「不要になったが使えるものは人にあげたりする」と答えた20・30代の女性は7割。
環境や社会に配慮した商品への意識が高まる共に、ものの循環が注目されています。

 

■サステナブル行動レベルを4つに分類

Integerの調査でサステナブル行動レベルを4つに分類しています。
4つの層に分かれた消費者がそれぞれ、どんなサステナブルな商品にどんな意識を持っているのかを見ていきましょう。

◆Super層

生活水準が高い人が多いSuper層。
「同じような価格、品質であれば環境や社会に配慮した商品を買う」と答えた人が6割~7割に及びます。環境や社会に配慮した商品選びをすることが選択基準の一つになっている層です。

◆High層

50・60代の女性、専業主婦、主夫の比率が高いHigh層。
Super層に次いで環境に配慮した商品を購入すると答えた割合が6割近くに及びます。

◆Moderate

サステナブルな商品を購入すると「よいことをしたと感じる」など、肯定的な見解を持っているのがModerate層です。
消費者を4つのグループに分けた時、最も多い48.5%がこのグループに分類されます。

◆Low

サステナブルな商品に対する関心が少ないのがLow層。
環境や社会に配慮した商品を利用するかという問いに、9割近い人が利用しないと答えています。

 

■さいごに

サステナブルな商品に対する消費者の意識を見てきました。

サステナブルな商品やサービスに対して、消費者の層によって、意識がどう変化するのか気になる方は、CS(顧客満足度)調査はいかがでしょう?

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