日常生活を送る中で何気なく使っている敬語。
中でもバイト敬語は、アルバイト先の接客など、サービス業界で使われる敬語のことです。
あまり意識せずに使いがちなバイト敬語ですが、意外と間違っていることも!
思わず使ってしまうバイト敬語について、正しい使い方と合わせて紹介します。
敬語や丁寧語のように使ってしまうバイト敬語。
接客の際に丁寧に聞こえるからと思って使われているバイト敬語ですが、
実は間違っている敬語もあります。
◆~になります
「~になる」という表現は変化を表しています。
接客で使われる際は、語尾に丁寧語のように付けて使われます。
例えば「お会計、1,000円になります」などとバイト敬語では使われていますが、正しい敬語に直すとしたら、「~でございます」です。
◆~からお預かりします
代金をもらう時に「~からお預かりします」とよくバイト敬語が使われています。
この言葉は、例えば「1万円の中から1,000円を代金として受け取ります」を略した意味になります。
そのため正しくは「~をお預かりします」です。
◆~のほう
飲食店で注文されたものを客席に運ぶ時、「~のほうお持ちしました」といわれます。
「~のほう」は、複数のものの、どちらか一方を指す言葉です。
注文がドリンク、食べ物の2種類で、片方のみ先に提供する際に、「~のほう」を使うのが正しい言葉です。
飲食店やコンビニなどで接客している最中に使われるバイト敬語。
その間違いと正しい使い方を紹介します。
◆よろしかったでしょうか?
「よろしかったでしょうか?」は過去形の表現です。
飲食店の接客で注文を確認する際に使われていますが、正しくは「よろしいでしょうか」となります。
2回目以降の確認をする場合は、「よろしかったでしょうか?」を使いましょう。
◆店内でお召し上がりですか?
「召し上がる」で尊敬語のため、「お」をつけると二重敬語になります。
お客さんに対して使う場合は「店内で召し上がりますか?」と聞くと良いです。
◆了解です
バイト先の上司に対する返事として「了解です」を使います。
カジュアルな表現となるため、「承知しました」もしくは、「かしこまりました」と言った方が、より丁寧な表現に。
◆もしもし
バイトや仕事先で電話に出る際「もしもし」は基本的に使用しません。
「お電話ありがとうございます~の○○です」というように、会社名や店舗名の後に自分の名前を名乗りましょう。
◆お休みをいただいております
電話を受けた際、担当が休みの際に使われる表現です。
休みをもらう先は電話の相手ではなく、会社からのため、謙譲語の「いただく」は正しい表現ではありません。
「本日休みをとっております」や「不在にしております」と伝えると正しい敬語になります。
仕事やアルバイト先で使われるバイト敬語と呼ばれる言葉遣い。
使っている側は気にせずとも、お客様側からすると気になるポイントになります。
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