皆さまは、高級トイレットペーパーが、人気を集め、売れていることをご存知でしょうか。
高級和紙に包まれた、1ロール550円もするトイレットペーパー『うさぎ』が、「完売続き」だそうです。
ドラッグストアで売られるトイレットペーパーが、8ロール200円程度なので、非常に高級なことが分かります。
高級トイレットペーパー『うさぎ』は、発売したら即完売といった状況が21ヶ月も続き、2,500人以上が販売を待っているといいます。
トイレットペーパー以外にも、高級食パンなどもいまだ人気で、新しいお店が増え続けています。
一方で、格安の商品や携帯料金の値下げが続いている中、高級な商品が売れるのはなぜなのでしょうか。
今回は、高級でも商品が売れるポイントをお伝えいたします。
現在、高級でも売れている商品には、様々なものがありますが、話題になっているものには、以下のようなものがあります。
・食パン
いつからか、高級食パンが流行しだし、今でも空前のブームが続いています。
食パンの専門店は、今や珍しくありません。
食パンは安いというイメージがありましたが、専門店の食パンは2斤800円程度するものもあります。
・オーブントースター
食パンをトーストするのに必須な、オーブントースターも高級な商品が売れているようです。
5,000円程度のトースターでも、十分綺麗に食パンを焼くことができますが、今は30,000円弱するようなトースターが人気を集めているようです。
見た目のオシャレさに加え、焼き加減も人気の秘密のようです。
人は、「高いもの=良いもの」と考える心理がはたらきます。
さらに、商品の価格が高ければ、手に入れること自体に特別な消費欲求が生まれます。
これを心理学用語で「ヴェブレン効果」といいます。
商品の価格が高いというだけで、価値を感じる人もいます。
例えば、高級ブランドのバッグは、物を入れるためだけの用途であれば、安いものでも問題ありませんが、高いバッグというだけで気分が上がることもあるでしょう。
もちろん、価格に見合った商品でなければ、売れることはありませんが、安くすれば売れるというわけではないのです。
また、商品に使う原材料を良いものにするなどの方法以外に、「高くても買いたい!」と思ってもらえる方法があります。
それは、ストーリーも含めて売るということです。
誰が作ったものなのか。
好きな有名人がプロデュースした商品なら、買いたい!
被災地の人が作った、15万円の手編みのセーターに、注文が殺到したこともあったそうです。
奇遇な商品だけでなく、どの商品にもストーリーはあるでしょう。
そのストーリーを消費者にお伝えすることが重要です。
高級でも売れるポイントを紹介してきましたが、商品開発の際には、その商品が高級でも売れるかどうかを見極める必要があるでしょう。
そういった際に、「世間の声」に耳を傾けるのはいかがでしょうか。
市場調査を行うことで、商品がどういったイメージを持たれているのか、いくらなら購入するか、などを知ることができます。
市場調査をおこなうなら、「市場調査の達人」にお任せください。