日本のサービス業がブラック化する理由

2021年1月22日
2021年1月22日
admin_a-tatsujin
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■はじめに


日本では便利なサービスが溢れており、便利さを体感している人も多いのではないでしょうか。

世界と比べても、日本はトップクラスで、手厚いサービスを提供しています。

しかし、手厚いサービスを提供し続けた結果、日本のサービス業が次々とブラック化しているようです。

残業代が未払いのまま、従業員を働かせたり、従業員へのパワーハラスメントが横行していたりする会社をブラック化とします。

今回は、サービス業のブラック化の背景を考察いたします。

 

■世界トップレベルのサービス

例えば、日本の鉄道は、「定時運行」として有名ですよね。

東海道新幹線の平均遅延時間は、たったの「24秒」だそうです。

この遅延時間の短さは、駅にいる駅員さんや、運転手さんだけで成り立っているわけではありません

総合指令室に多くの社員が所属し、現場に指示を出しているそうです。


コロナ禍で頼む人が増えたと言われる、宅配も手厚いサービスを提供しています。

何度も再配達してくれたり、その配達時間も細かく指定できたり、便利なサービスを提供し続けています。

 

郵便サービスの質が世界トップクラスであることからも、宅配サービスの質の高さがうかがえます。

万国郵便連合(UPU)が世界170の郵便事業を調査した「郵便業務発展総合指数」では、「郵便のサービス品質が高く他国に優れている」「アジア太平洋地域で抜きん出た郵便サービスの品質を維持している」といった理由から、3位に表彰されています。

 

■人手不足が故のブラック化

鉄道会社に総合指令室があり、多くの社員が必要であることをご紹介しました。


また、宅配サービスでも、人手が不足することで、一人ひとりの負担が増え、ブラック化するのは、安易に想像ができるでしょう。
日本の「便利」のレベルは上がり続けていますが、少子高齢化に伴い、人手不足も深刻化しているため、サービス業のブラック化が進んでいるといいます。
 

■従業員の声に耳を傾けることが重要

こういったサービス業のブラック化を防ぐために、制度やシステムの改革が必要となってきます。


お客様第一にサービスを続けることはもちろん重要ですが、現場で働く人の意見を聞くことも重要です。
働く人が満足して仕事を行うことで、サービスの質が上がるとも言われています。


ES(従業員満足度)調査を行って、従業員が満足できる環境のヒントを得るのがおすすめです。
ES(従業員満足度)調査の結果により、企業価値向上にもつながります。

さらに、会社の制度やシステムの改革を行うにあたっても、現場で働く人の声を聞かずには改革は行えません。

一度、ES(従業員満足度)調査を行ったことがある会社でも、定期的な調査を行うことで、新たなヒントを得られることがあります。

 

■さいごに

本社に所属する幹部の方々が、「今の現場には問題がない」と思っていても、実際は分かりません
まずはES(従業員満足度)調査で、従業員の声を拾いましょう。

新型コロナウイルスの影響で、好調とは言えない今こそ、改革のチャンスです。

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