企業の不正を防ぐ「コーポレート・ガバナンス」とは?

2021年1月15日
2021年1月15日
admin_a-tatsujin
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■はじめに

コーポレート・ガバナンスという言葉をご存知でしょうか?

多くの企業が、Webサイトなどで、コーポレート・ガバナンスに対する見解を掲載していますが、なぜそういった対応が必要なのでしょうか。

また、そもそもどんな意味なのでしょうか。

今回は、そのコーポレート・ガバナンスの基本をご紹介します。

 

■コーポレート・ガバナンスとは?

ガバナンス(governance)とは「統治」を指します。

つまり、日本語では「企業統治」と呼ばれます。

企業の経営が正しいものであるかどうか、株式会社の場合、株主の利益を最大限に実現できているかどうかを、管理監督するシステムのことをいいます。

このシステムは、企業の組織ぐるみの不祥事を防ぐため、社外の管理者によって、経営が監視されます。

日本では、金融庁と東京証券取引所が公表したガイドラインである「コーポレートガバナンス・コード」があるため、上場企業にとっては必要不可欠な取り組みとなっています。

なぜ、コーポレート・ガバナンスが必要とされているかというと、企業価値を失墜させる不正や不祥事の発生を未然に防止するためだと言われています。

また、企業の国際的な競争力が高まるため、持続的な成長をする上で欠かせないものと位置付けられています。

 

■コーポレート・ガバナンス大賞

企業のコーポレート・ガバナンスを、外部が評価する「コーポレートガバナンス・オブ・ザ・イヤー」が毎年開催されています。

日本取締役協会は、「コーポレートガバナンス・オブ・ザ・イヤー」の2020年度大賞企業にキリンホールディングスを選出しました。
https://www.jacd.jp/news/cgoy/210107_2020-5.html

日本取締役協会は、キリンホールディングスが選出された理由として、以下のように述べています。

自社の改革を行いながら、中長期の健全な成長を実現している企業である。

また、審査委員長 斉藤惇氏は、「社長自らマイケル・ポーター教授に会い、彼の唱えるCSV、即ち積極的社会貢献を実践することによって企業の成長と財務的価値を拡大するというテーマに先頭に立って取り組んでいる。(中略)多様性の富んだスキルの高い外部人材を経営に招き、透明性の高いガバナンス体制を構築している。」と述べました。

 

■コーポレート・ガバナンスを導入するメリット

コーポレート・ガバナンスを導入することで、企業の不正を防げるだけでなく、企業の価値を高めたりイメージアップさせたりすることができます。

それにより、求人応募が増え、優秀な従業員の確保にもつながります。
また、企業が適切に監視されていることから、企業理念を貫徹させることができます。

 

■さいごに

コーポレート・ガバナンスのメリットなどをご紹介してきましたが、コーポレート・ガバナンスを導入している企業も、そうでない会社も、ES(従業員満足度)調査を行うのはいかがでしょうか。

監視される側の役員や、会社への満足度などを数値化することで、コーポレート・ガバナンスの評価を高めるためのヒントが得られることがあります。

また、企業の問題点や改善点を見つけることができます。

企業価値を高めるために、コーポレート・ガバナンスの導入だけでなく、ES(従業員満足度)調査も導入することをおすすめします。

詳しくは、「ES調査の達人」にお問合せください。