現在の世界人口は約77億人とされており、 30年後の2050年には約100億人に増加すると言われています。
その中で問題となっているのが、タンパク質不足です。
今回は世界のタンパク質不足について、詳しく説明していきます。
将来的なタンパク質不足が懸念され出した要因は、世界的な人口の増加と、パンや米のような炭水化物を食べていた各国の中間層が経済発展により、肉や魚を食べ始めたことによります。
そして2050年にはその需要が今の約2倍になると予想されています。
このことから「タンパク質危機」と呼ばれ、世界的な課題となり、「タンパク質危機」を乗り切ろうと人工肉が注目され、日本でも徐々に浸透しつつあります。
世界的なタンパク質不足の流れを受け、今年から大豆ミートを利用した商品を取り扱う食品メーカーが急速に増えています。
大豆商品を取り扱い、味噌が有名なマルコメ。
大豆商品が得意なだけに、大豆ミートが話題になる2015年から取り扱いをしています。
最初は売上に伸び悩んでいましたが、近年はかなり売れているようです。
各加工肉メーカーも市場の動向を受け、今年から大豆ミートを利用した、ハム・ソーセージ・ハンバーグなどを大きく売り出しています。
日本ハム「お肉のメーカーが、お肉を使用しない商品を開発!NatuMeat(ナチュミート)計5品」
https://www.nipponham.co.jp/news/2020/20200226/
伊藤ハム「伊藤ハムの大豆ミート」https://www.itoham.co.jp/product/product/serieslist.html?catid=248
伊藤ハムではハムカツやナゲットなどの揚げ物も開発され、大豆ミートを利用した商品が多く開発されています。
あなたは虫を食べたことはありますか?
タンパク質は肉や魚、大豆以外に昆虫にも含まれているため、国連食糧農業機関をはじめ、世界で貴重なタンパク源として注目されています。
しかし昆虫をそのまま食べることに抵抗がある方がほとんどだと思います。
近年、アメリカではコオロギを使ったプロテインバーの製造をしていたり、昆虫入りのポテトチップスやパスタを製造している会社も出てきています。
昆虫を使った食品を提供している多くの会社は、この商品を健康的で環境に優しいと謳っており、環境問題に関心の高いアメリカでは、実際に購入する人も少なくありません。
現にコオロギを使ったプロテインバーはアスリートを中心に注目され、累計約500万ドル(約6億円)の販売実績に到達しました。
日本ではまだまだ想像し難い未来ですが、昆虫を食べることが普通になる未来もそう遠くはないかもしれませんね。
いかがでしたでしょうか。
上記のように、市場の動向、世界の流れを敏感に察知し、各会社商品開発をしていることがお分かりいただけたと思います。
「市場の動向や世界の流れを察知するにはどうすればよいのか」
という質問をよくいただきますが、調査員の私たちは新聞を読むことをおすすめします。
しかし新聞を読むだけでは、大まかな内容しかわからないことが多いです。
新聞を読み、市場の動向から商品を開発しようと考えたとき、細かい調査をする必要があります。
そんな時には「市場調査」が役立ちます。
少ない時間で、たくさんのデータを集めることができ、効率よく商品の開発を行うことができるからです。
新商品の開発をお考えの方、私たちと一緒に市場調査をしてみませんか?
気になった方は是非「アンケート調査の達人」までお問合せ下さい。