皆さまは、定額制動画サービスを利用したことがありますでしょうか。
一定の金額を支払えば、動画が見放題というサービスです。
定額制サービスは、サブスクリプション(サブスク)とも呼ばれ、現在ではレンタルの利用率を超えているようです。
サブスクリプションに関する記事は、こちらも併せてご覧ください。
さて、今回は利用率が伸びている、定額制動画サービスの顧客満足度調査の結果をご紹介いたします。
株式会社oricon MEは、「2020年 定額制動画配信ランキング」を発表しました。
参考:https://life.oricon.co.jp/rank-svod/?anc=246
この結果、1位に輝いたのは、「Netflix」となりました。
調査の詳細は下記です。
◆調査期間:2020/07/07~2020/07/13
◆サンプル数:7,687名
◆調査企業数:25社
◆調査対象者:10代~60代以上で、以下の条件を満たす人
①自身のアカウントで利用していて、かつ料金を把握している人
②現在利用している人で、2ヶ月以上継続登録をしている人
※サブコンテンツやアダルト、ギャンブルコンテンツをメインに利用している人は除く。
◆評価項目:
手続きのしやすさ
会員向けサービス
サイト/アプリの使いやすさ
動画の見やすさ
コンテンツの充実さ
コストパフォーマンス
では、詳しいランキング結果をご紹介します。
<1位> Netflix
総合得点:73.94点
1位のNetflixは、6項目中5項目で1位を獲得しています。
特に得点の高かった項目は、「動画の見やすさ」でした。
寄せられた意見をご紹介します。
「コンテンツを観ていくと、自分の好みのジャンルでおすすめを出してくれるが、それが本当に面白くて、自分の好みに合っているので感動した。探す手間なく新しい作品に出合えるので助かる。」(30代/男性)
「映画やテレビ番組の新作がない中、次々にオリジナル作品を出してくるのはすごい。解約したこともあるが、料金体系もわかりやすいので、再度申し込むのも簡単応募だった。」(40代/女性)
利用者によって、よく見るコンテンツやジャンルを参考に、次のオススメ動画が紹介されることが評価されているようです。
「オススメされなかったら見なかった動画だが、オススメされて見たらハマった。」という意見もありました。
一方、気になる点として、「スマートテレビで視聴しているが、ログインできないことが多々ある。(Netflixに繋がらない)電源入れ直しからスタートしなくてはならず、アプリの性能に不信感がある。」と、アプリの不具合についての意見も見られ、アプリの改善は必須となってくるでしょう。
<2位>Amazonプライム・ビデオ
総合得点:72.42点
Amazonプライム・ビデオは、「会員向けサービス」において1位でした。
寄せられた意見をご紹介します。
「サイトで自分の見たい映画などを登録しておく事が出来てすぐに再生や予告編だけ見ることもできる。会員の登録料もギフト券を利用出来るし毎月支払うよりも年間で支払う方がお得で良かった。」(50代/女性)
「アニメを主体に見ているが、おおよその人気作品を網羅しており、新作の公開も早い。ダウンロードして持ち歩けるので、パケットを気にせずに楽しめることもうれしい。」(40代/男性)
「会員向けサービス」で1位になっていることもあり、会員ならではの、ダウンロードして持ち歩けるなどのサービスが充実しているようです。
また、年会費で契約すると、年間5,000円と比較的安いことも高評価の要因となっているようです。
一方、気になる点として、以下のような意見も見られました。
「作品の検索が少し不便に感じます。見放題と単品購入の違いがわかりにくいのでもう少し区別させたほうがいいと思います。」(30代/男性)
「サイトやアプリの使い方」の項目で3位となっているように、検索の仕方の改善など、アプリの使い方に伸びしろがあるようです。
<3位>Hulu
総合得点:71.54点
「サイト/アプリの使いやすさ」が2位に輝きました。
寄せられた意見をご紹介します。
「登録手続きが簡単で問題なく入会できたこと。自分の見たい作品が見つけやすく、期待を裏切らないので安心して利用できる。取り扱いジャンルが豊富なので色々好きなものを選ぶことができる。」(60代以上/女性)
「「ビバリーヒルズ青春白書」など、Hulu独占配信のドラマが多い。海外ドラマに加えて映画や日本テレビのバラエティなども配信されており、家族みんなで楽しめる。」(30代/男性)
国内ドラマの番外編など、Hulu独自のコンテンツに定評があるようです。
ジャンル別の得点で、「オリジナルコンテンツ」は、73.52点と、高得点となっています。
一方、否定的な意見としては、以下のような意見がありました。
「アカウント保持をしながら、利用休止ができなくなった。日テレが引き継いでから、海外コンテンツが少なくなった。おすすめコンテンツが、あまり参考にならない。」(40代/女性)
「コンテンツの充実さ」が4位であったこともあり、オリジナルコンテンツは充実しているものの、その他のコンテンツは不十分であるといった意見が見られました。
以上のランキング結果から、定額制動画配信サービスは、アプリの使いやすさやコンテンツの充実度が、重要視されているようです。
お金を払い続けているからこそ、消費者はより良いサービスを求めていることが分かります。
このように、顧客満足度調査はCS調査とも言い、他社との比較ができるだけでなく、自社の強みや伸びしろも調査することができると言えます。
CS(顧客満足度)調査では、自社の商品やサービスの強みや伸びしろを調査することや、このように順位を知るためだけに行うわけではありません。
強みや伸びしろを調査し、その強みや伸びしろをもっと伸ばすためにはどうすれば良いのかを分析し、改善に活かすことが重要です。
私たち「アンケート調査の達人」では、調査だけでなく分析までを行うことも可能です。
調査をしたけれど、上手く活用できていない、、、とお悩みなら、「アンケート調査の達人」にお任せください。