昔は「転職をする」ということは珍しいことでしたが、近年転職は珍しいものではなくなっています。
なぜ珍しくなくなったのか、それはマイナスな行動と捉えられてきた転職が、プラスな行動と捉えられるようになったことが背景にあります。
今回は転職に関して人々はどのようなイメージを持っているのかを詳しく紹介します。
では、実際に転職率は増加しているのでしょうか。
こちらをご覧ください。
株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:中川信行)は、現在正社員として働いており、2019年に転職した20代~50代の男女1,500名を対象に、転職者の傾向や変化を調査した『マイナビ 転職動向調査2020年版』を発表しました。
そこでこのようなアンケート結果が出ています。
【図1】 転職経験としてあてはまるものをすべて選んでください
※国勢調査における正規雇用者全体の構成比に合わせたスクリーニング全回収数のうち、該当期間(各1年間)に転職したサンプルの割合
正社員の転職率は全体では、2016年から2019年にかけて、徐々に増え、3.7%から7.0%に増加。
内訳をみてみると20~30代の男女を中心に増加傾向にあることがわかりました。
また「現在お勤めの会社であと何年くらい働きたいと思いますか」というアンケートからは、20代の希望勤続年数が10年以下という結果が得られています。
【図2】 現在お勤めの会社であと何年くらい働きたいと思いますか
この結果からも、転職を考えている20代は多くいることが想定できますね。
20代に転職理由を聞いたところ下記の理由が上げられました。
近年「働き方改革」などにより、働く上で待遇や、労働環境を重視する声が多くみられ、「残業が多い」「休みが取れない」「給料が少ない」といった職場から、「もっと条件の良い職場に」という志向が強く、この項目が断トツでトップに挙がりました。
こちらの項目については世代問わず、転職理由として多く上げられる項目です。
近年は「パワハラ」「モラハラ」「セクハラ」などのハラスメントについて、取り締まりが厳しくなっていることもあり、ハラスメント自体は少なくなっているようですが、「大声で怒鳴られる」「無視をされる」などの行為を受け、転職をしたと回答する人もまだまだ見受けられました。
「入社してみたが、自分のやりたい仕事とギャップがあった」
「自分の望んだ仕事ではない」
というような仕事自体への不満も転職理由として挙げられています。 その中で、「新しい仕事に挑戦したい」「スキルアップをしたい」などの新しい仕事への挑戦を目的に転職をする人が20代後半で増加しています。
20代後半は結婚や配偶者の転勤等、ライフスタイルの変化を見据えて転職をする人が多くいるのです。
「仕事・転職に関する考えとして、当てはまるもの」についてのアンケートの結果を見てみましょう。
図3:仕事・転職に関する考えとして、当てはまるもの(複数回答)
転職に関する考え方として、「転職は前向きな行動である」と回答した割合が68.3%で、調査以来最多に。
女性20代~30代では特に肯定的に捉えられている(20代女性:81.6%、30代女性:74.1%)。
引用:https://www.mynavi.jp/news/2020/04/post_22977.html
20~30代の女性は特に多いですが、男性も20代が64.3%、30代が68.5%と20~30代の女性に次いで肯定的な結果となりました。
この結果の背景には、先ほど紹介した「新しい仕事に挑戦したい」「スキルアップをしたい」などの理由から転職をしている方が多いからと考えられるでしょう。
いかがでしたでしょうか?
会社を悩ませる転職率。
いい人材ほどやめてしまう…なんて悩みはありませんか?
転職を考えている人は基本的には、転職を考えていることや、不満を上司に相談をしないと言われており、事前に察知するのは困難です。
しかし、直接話しを聞くのではなく、気軽に応えることができるアンケートならば、意見を回収できると言われています。
正社員の転職について悩みのある会社さまは是非一度アンケート調査の達人までお問合せください。