あなたは退職代行という言葉を知っていますか?
近年、仕事を辞めたくても辞められない人に向けたサービスとして、普及してきている退職代行。
今回はその退職代行について、詳しく解説していきます。
退職代行とは、労働者が会社を退職したい場合に、労働者に代わって退職の処理を代行するサービスです。
通常であれば、労働者には退職の自由が保障されており、いつでも会社に退職の意思を表明して、就業規則など、その会社のルールに則って退職することができます。
しかし一部企業では、退職を伝えた労働者を執拗に引き留めたり、脅しや嫌がらせをしたりして退職を妨げるような行為が行われているケースもあります。
退職代行会社は、2018年頃から急増し、メディアにも取り上げられたことにより話題になり、利用者も増えてきています。
では退職代行は、どのくらいの認知度があるのでしょうか。
株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:中川信行)は、現在正社員として働いており、2019年に転職した20代~50代の男女1,500名を対象に、転職者の傾向や変化を調査した『マイナビ 転職動向調査2020年版』を発表しました。
その中で、退職代行についてのアンケート結果が掲載されていました。
こちらをご覧ください。
設問:退職代行サービスの利用について、あてはまるものを選んでください
退職代行を知っている人は多いが、利用に意欲的な人の割合は性別や年代問わず30%未満であり、まだまだ利用に関してポジティブなイメージを持っている人は少ないと言えます。
なぜ退職代行を利用して会社を辞めることがネガティブなイメージになるのか、それは退職代行を利用すること自体が、決して会社側から良いイメージを持たれないからです。
近年、転職はネガティブな行動ではなく、ポジティブな行動と捉えられている為、やめる側も転職する際にネガティブな行動を起こすことは避けたいと考える人が多いのではないでしょうか。
では退職代行を利用する人はどのような考えなのでしょうか?
先程の「マイナビ 転職動向調査2020年版」の中でこのようなアンケート結果が掲載されていました。
設問:退職代行サービスを利用しようと思う(利用した)理由をすべて選んでください
退職代行を利用しようと思う理由として、「上司に退職意向を伝えるのが億劫」と選択した人が1番多く、2番目が「会社に引き留められるのが面倒」、3番目が「会社に申し訳なくて言い出せない」と続きました。
元々退職代行はブラック企業を辞めたい人を中心に広まったサービスと言われていますが、年々その傾向も変わりつつあります。
インターネットの普及で、社会的にコミュニケーション能力が低下し、人との関わり合いが希薄になったこともサービス普及の一因として考えられます。
現に以前ブログで紹介させていただきましたが「仕事上のストレスや不安を上司よりもロボットに相談したい人」が68%もいるのが現状です。
ロボットに相談したい人が68%!?仕事の悩みを上司に話せない現状 | アンケート調査の達人 (a-tatsujin.com)
また近年ではリモートワークが進んでいることもあり、より職場でのコミュニケーションが取りづらい環境になっていますので、今後も、更に退職代行の利用者は増えていくかもしれませんね。
退職代行について、詳しく説明させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。
退職代行の利用者の理由にもあったように、近年は上司に本音を言えないことが、離職率の高さに繋がっていたりします。
またリモートワークが進んでいる会社では、慣れないリモートワークに悩み、それを言い出せない人もいるでしょう。
そんな社員の本音を聞くには、社員の意見を聞く機会を設けることが極めて重要です。
本音を言い出すタイミングを作ることで、普段ならば言えないことも吐き出しやすくなります。
しかし、社員が多くいる会社だと、ひとりひとり意見を聞いていくのは時間もかかり、困難です。
そんな会社さまには「従業員満足度調査」がおすすめです。
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