知りたい情報が得られる設問を設計する目からうろこの裏技!

2020年11月13日
2020年12月13日
達人調査員
達人調査員

■はじめに

いざアンケート調査をしようと思ったときに、まず準備しなくてはならないのはアンケートの設問内容ですが、アンケート調査において、設問設計が一番重要だ、ということをご存じでしょうか?

中には「アンケート調査なんて自社でもできるでしょ」

そう考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

今回はなぜ設問設計が重要になるのか、なぜプロに頼むべきなのかを実例でお伝えします。

■設問設計の前に確認すること

まずは、今回のアンケート調査で何が知りたいのか、つまり何を目的とするのかを決めることが重要になります。

これが決まらないまま、アンケート調査をすると「無駄な調査」になってしまうと言っても過言ではありません。

調査で明確にしたいことを決めてから設問設計を進めていく、ということが必須になります。

■設問設計で重要なこと

設問設計で重要なことは、以前ブログで紹介していますので、こちらも併せてご覧ください。

ここでは基本的な設問設計のノウハウを記述しましたが、今回はより分かりやすく、事例を交えてご説明していきます。

■ダメな設問例

「ヘアケア製品の市場状況が知りたい」

と思ったとき、設問設計としてあなたはどんなものを思い浮かべるでしょうか。

  1. あなたはヘアケア製品に何を求めますか?
    ※複数回答可
    しっとり感 サラサラ感 ダメージケア 香り
    ハリつや 価格 ボトルデザイン
  2. ヘアケア製品のブランドを頻繁に変えますか?
    はい いいえ
  3. あなたが現在のヘアケア製品を変えたいと思う理由を記述してください。
    ※自由記述

上記でも間違いではありません。

しかし、上記では設問から導き出せる答えが浅く、お客様の求めるもの、重要視するものが何もわからない、ということが起きかねないのです。

■ダメな設問を良い設問に変える方法

ではどのように設問を変更したら、良い結果が導き出せるのか、見ていきましょう。

1.あなたはヘアケア製品に何を求めますか?
 ※複数回答可
 しっとり感 サラサラ感 ダメージケア 香り
 ハリつや 価格 ボトルデザイン

この設問は、選択肢が複数回答というところが、惜しいところです。

ただ複数回答では、製品を選ぶ際に本当に重要視するものがわからない可能性があります。

この選択肢は、回答者なら多くの人が普通に求める内容だからです。

しかし、この設問の「複数回答」を「重要視する1~3位を選択してください。」に変えるだけで、設問がより深いものになります。

ただなんでも選ばせるよりも、限られた数を順位付けして選ばせる方が、意味のある回答が得られる場合もあります。

2.ヘアケア製品のブランドを頻繁に変えますか?
 はい いいえ

この設問結果を得たとき、何が得られるのかを考えてみてください。

選択肢が「はい」と「いいえ」のみであるため、ヘアケア製品のブランドを頻繁に変えるか変えないか、の結果しか、わからないのです。

だとすると、この設問はどんな意味を持つでしょうか。

ンケート調査の設問設計は10~15問が適正だと以前ブログに記載しましたが、その貴重な10~15問のうちの1問を無駄にしないようにするために、私たち調査員ならこの設問を下記に変更します。

2.あなたが現在使用しているブランドのヘアケア製品を別のブランドの製品に変えようと思う理由で当てはまるものを3つまで選択してください。

髪質に合わない
香りが気に入らない
効果が持続しない
泡立ちや泡切れなどの使用感が気に入らない
特にダメな点がなくても、飽きてしまう
他に良さそうな製品や試してみたいものがあった時
ブランド変更について特に意識をしていない
変えない

このように変更することで、変更する際の動機が分かります。

単純に「はい」「いいえ」で選択させるよりも、より深い情報が得ることができ、意味のある設問に変わりましたね。

また3つ目の設問の

3.あなたが現在のヘアケア製品を変えたいと思う理由を記述してください。
 ※自由記述

こちらも悪い設問ではありませんが、先ほど訂正した設問(あなたが現在使用しているブランドのヘアケア製品を別のブランドの製品に変えようと思う理由で当てはまるものを3つまで選択してください。)があれば、1問で2問分の結果が得られます。

また、入力にも手間のかかる自由記述は回答者が回答をする可能性が低くなるため、あまり多く使用しない方が良いでしょう。

本当に自由記述しか答えが導き出せない設問で、自由記述を設けるようにしましょう。

■さいごに

設問設計のコツをつかんでも、上記のように最適な設問と回答を設計できるかというと、初めてアンケートを行う方にはなかなか難しいのではないでしょうか。

少ない設問で多くの結果や情報を導き出すためには、調査のプロに頼むことが、アンケート調査をより有意義にすると言えるでしょう。

時間やお金をたくさん使ったのに成果が出せない…

アンケート調査の達人ではお客様にそんな思いはさせません!

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